福井鉄道、100%再エネ車両を運行 空調や照明見直し消費電力半減

長屋護
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 福井鉄道(福井県越前市)は、車両の省エネ化に合わせて、再生可能エネルギーの電気提供を受ける北陸電力の制度を活用し、100%再エネの車両の運行を5月から始めた。運行本数の2割強で実施、CO2の削減効果は年間で約432トンになるとしている。

 計6両、3編成分の車両を改良。減速させた時のエネルギーを電気エネルギーに換える制御装置を導入、空調の効率化、照明のLED化も進めて車両の消費電力を約54%削減した。これらの車両を越前武生(越前市)―田原町福井市)駅間の約21キロで走らせる。平日は105本のうち24本で運行する。

 この車両の運行では、水力、太陽光、風力などで発電した電気を企業などに提供する北陸電の事業を利用する。県内の電車では初めてという。

 同じような仕組みで、あいの風とやま鉄道(富山市)が今年3月から、1編成2両の新型車両で100%再生エネを実現している。(長屋護)

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