各停しか止まらぬ川口に上野東京ライン? 中距離電車停車へ一歩前進

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堤恭太
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 JR川口駅(埼玉県)周辺の将来構想「まちづくりビジョン」が26日、発表された。目玉は、市とJR東日本の合意を元にした施策「鉄道輸送力の増強」で、取り組み例に、中距離電車の停車ホームの増設を挙げた。中距離電車の停車は市の長年の悲願で、一歩前進した格好だ。市の幹部は「これまで停車問題はJRへの請願だった。これで対等の立場で交渉のテーブルにつける」と評価した。

 川口駅の利用者は1日約13万人に上る。コロナ禍以前は16万人を超えていた。しかし、京浜東北線しか停車せず、人身事故などがあると駅周辺がたちまち利用客であふれかえっていた。

 こうした事情から、市は長年、中距離電車の停車をJR側に要望。1985年に決定した駅周辺の都市計画では、車用ホームを増設して駅が拡張されても良いよう、駅西口に約1700平方メートルの用地を確保した。JR側には「用地があり、費用も応分に負担する」と伝えた。

 ただ、JR側は「快速を隣駅…

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