昭和のキハ205、貸し切りPRの苦しい事情 ウクライナ侵攻も遠因

有料記事

久保田一道
[PR]

 茨城県ひたちなか市のひたちなか海浜鉄道が、知る人ぞ知る存在だったレトロ車両の貸し切り運行のPRに乗り出す。1回10万円で貸し出す理由は、新型コロナウイルス禍による乗客低迷だけではない。ロシアによるウクライナ侵攻で高止まりが続く燃料代も、遠因となっている。

 同社は勝田―阿字ケ浦間の湊線(14・3キロ)を運行する。2019年度に旅客運輸収入が2億円を超え、第三セクターに移行した08年以降で過去最高を記録した。ところが、コロナ禍に見舞われた20年度は、外出や移動を控える動きが広がり、収入は約35%減少した。昨年度は少し持ち直したものの、19年度比では7割程度にとどまった。

 そこに追い打ちをかけたのが…

この記事は有料記事です。残り816文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません