利用者低迷のJR芸備線「廃線ありきではない」 国土交通相が言及

大久保貴裕
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 斉藤鉄夫国土交通相(衆院広島3区)は16日、広島と岡山の山あいを結ぶJR芸備線について「廃線ありきではない」と述べた。同線の一部区間は利用者の低迷により、廃線が取り沙汰されている。地元・広島市での党会合後に記者団の取材に答えた。

 斉藤氏は「現実にある非常に厳しい状況を関係者全員が認識し、建設的、紳士的に話し合っていく」と強調。「国がどのような支援や役割を担えば地域交通を残し、充実させられるかの話し合いを行っていく」とした上で、「必ず良い一定の結論が得られると思う」とも述べた。

 JR西日本が今月11日にローカル線30区間の収支を初めて公表。広島県庄原市内を走る芸備線東城―備後落合間は100円の収入を得るために2万5416円の経費がかかるとされた。(大久保貴裕)

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