架け替え進む橋梁、南阿蘇鉄道は来年夏全線開通へ 16日で本震6年

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城戸康秀
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 観測史上初の震度7を2度観測した熊本地震の本震から16日で6年を迎える。現在も不通区間が残る南阿蘇鉄道(南鉄、本社・熊本県高森町)が、架け替えが進む第一白川橋梁(きょうりょう)(全長約166メートル)の工事現場を報道陣に公開した。橋は中央のアーチ部が姿を見せ、事業費ベースで約75%の工事が完了した。被害の大きかった阿蘇地方の交通インフラが次々と復旧を果たす中、来年夏の全線開通を目指す。

 橋は両岸が切り立った断崖にかかり、約60メートル下を白川が流れる。赤茶色の姿は渓谷の緑に映え、車窓の絶景とともに南鉄を象徴する存在だった。

 地震で周辺の地盤が大きく動き、橋全体がゆがむなど激しく損傷し、架け替えるほかなくなった。昨年5月までに旧橋を撤去し、橋脚や橋台などを改築・補強して今年1月半ばから新橋の工事を進めている。

 渓谷特有の強風が吹く厳しい…

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この記事を書いた人
城戸康秀
阿蘇支局長
専門・関心分野
地方自治と地方政治のあり方、災害と地域振興