山手線が運転再開 沿線火災で一時全線止まる 約5万4千人に影響
15日午前8時45分ごろ、JR山手線が内回り、外回りとも全線で運転を見合わせた。JR東日本は、沿線で火災が起きた影響としている。午前10時37分に運転を再開したが、通勤時間帯だったため、各駅は混乱した。約5万4千人に影響が出たほか、最大で2時間近くの遅れが出た。
JR東日本によると、山手線の列車の運転士が沿線での発煙を発見し、全線の運転を見合わせた。線路のフェンスの一部が焦げるなどの損傷があったが、再開後の運行に影響はないという。
警視庁によると、火災があったのは、JR山手線の新大久保駅―高田馬場駅間の沿線にある3階建てマンションの物置場周辺(東京都新宿区百人町2丁目)。30平方メートルが焼けたが、けが人はいなかったという。
JR東日本は、一部区間ではなく全線で運転を見合わせた理由について、「運転再開後の影響が長引くことが考えられるため」と説明している。
全線で運転が見合わせられたことから、各駅では通勤客らでごった返すなど混乱した。
品川駅の中央改札前では、迂回(うかい)経路や所要時間を案内する掲示板の前に通勤客らがあふれ、スピーカーからは主要な駅に向かう案内のアナウンスが続いた。駅員がタブレット端末を使って別の路線を利用するよう通勤客らに促すなど対応に追われていた。
金沢市から出張で来ていた40代の男性会社員は、運転見合わせであふれる人混みに困惑気味だった。「五反田に向かうため、別の路線に乗り換えて向かいます」と急いでいた。
運転再開のアナウンスが流れると、立ち往生していた乗客は一気に山手線になだれ込んでいった。
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