全線再開まで1カ月の東北新幹線 補強済みでも被害、識者がみる課題
小川崇 磯部征紀
福島県沖を震源とする地震で脱線し、最後まで不通となっていた東北新幹線の福島―仙台間が14日朝、運転を再開した。全国を結ぶ大動脈でもある新幹線はこれまで、大規模な地震の発生を受けて災害対策を強化してきた。その対策はどこまで効果があり、なにが課題として見えてきたのか。
早朝から運転を再開した仙台駅では、通勤や出張の会社員らが駅員に見送られながら、次々と新幹線に乗り込んでいた。
宮城、福島両県で最大震度6強を観測した地震が発生したのは、3月16日夜だった。白石蔵王駅(宮城県白石市)の南西約2キロで17両中16両が脱線。那須塩原―盛岡間の電柱や高架橋などに相次いで損傷が見つかり、運転を見合わせた。
損傷1千カ所、効果があった対策は
脱線した車両の撤去に時間が…
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