「ホームから人が落ちた」赤点滅で列車ストップ JR西日本が新開発

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松永和彦
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 JR西日本は13日、ホームから人が転落したのを自動検知し、列車の運転士に伝えて事故を防ぐ新たなシステムを開発したと発表した。人の判断を介さない仕組みは全国初だという。京阪神の駅を中心に導入していく方針だ。

 新システムでは、ホームの屋根から照射する赤外線でホームからの転落を検知する。制御盤のプログラムで分析し、落ちたのが人だと判断すれば、列車の運転士や駅係員に異常を知らせる「非常報知灯」が点滅する仕組みだ。

 駅ホームには非常ボタンが設置されており、転落に気づいた乗客らが押せば非常報知灯は点滅する。ただ、転落の発生から動揺してすぐに押せなかったり、駅係員が確認してから報知灯を作動させたりして、時間がかかるのがふつうで、列車が近づいている場合は間に合わない恐れがあった。

 JR西によると、新システムは点滅までの時間が5秒ほどだという。過去126件の転落事案を分析するなどし、誤検知しにくくすることにも成功したという。

 JR西は13日未明、大阪市福島区大阪環状線福島駅で新システムを報道陣に公開した。

 職員がホームから人間ぐらい…

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この記事を書いた人
松永和彦
和歌山総局
専門・関心分野
高校野球、吹奏楽、地方行政