JR瀬戸大橋区間の21年度利用者は過去2番目の少なさ

福家司
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 【香川】JR四国は8日、本四備讃線の瀬戸大橋区間(宇多津―児島間)の2021年度の利用者は416万人だったと発表した。新型コロナウイルスの影響が続き、20年度に次いで開通以降2番目に少なかった。

 21年度の利用者は、20年度より17%増え、4年ぶりに増加に転じたが、コロナの影響が少なかった19年度と比べると45・5%減と、半分程度。1日当たり1万1千人で、瀬戸大橋開通前年(1987年)の宇高連絡船の乗船者数(1万2千人)とほぼ同水準だった。本四備讃線は、コロナ禍前はJR四国で唯一の黒字路線だったが、20年度に続いて赤字になりそうだ。

 主な列車別の1日の利用者は、快速マリンライナー7713人、特急しおかぜ2126人、特急南風1333人と、いずれも20年度を上回ったが、19年度と比べると4~5割台。

 JR四国の担当者は「21年度は観光キャンペーンもあって利用者は若干回復したが、岡山、香川両県とも感染者が多く、長期間まん延防止等重点措置が出されていたこともあり、本格的な回復には至らなかった」と話している。(福家司)

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