忘れまい、あの悲しい日の青い空 宝塚線脱線事故17年「空色の栞」

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大下美倫
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 JR宝塚線(福知山線)脱線事故から25日で17年を迎える。悲劇を繰り返さぬよう、事故のことを多くの人に思い出してもらうため、負傷者やその家族が「空色の栞(しおり)」を作り、8日に尼崎駅など沿線の6駅に置いた。

 栞は「負傷者と家族等の会」(空色の会)が2009年から毎年、作っている。事故当日の青空が負傷者らの印象に残っていることが名前の由来だ。今年の栞は片面に青空の下に続く道の絵、裏面に「安全で安心な社会をみんなで育んでいきたい」などとメッセージが書かれている。

 原画を描いたのは、自身も事故で重傷を負った福田裕子さん(38)。「栞は、はさんだ時だけでなく、後々出てくることもあるもの。もらって何年か経った後でも事故のことを知ってもらえたらうれしいと思い描きました」

 5千枚を用意し、空色の会の…

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この記事を書いた人
大下美倫
ネットワーク報道本部
専門・関心分野
公共、社会への参加、政治、ジェンダー