首都圏のJR運賃、来春から10円上乗せへ バリアフリー整備に活用
小川崇 磯部征紀
JR東日本は5日、駅のバリアフリー整備を進めるため、2023年春から首都圏の主要路線の普通運賃に10円を上乗せすると発表した。国土交通省が昨年12月、ホームドアやエレベーターなどの整備費用を「バリアフリー料金」として運賃に上乗せできる制度を創設。この制度を活用する予定で、国交省によると全国で初めてという。
JR東によると、山手線や中央線、京浜東北線、埼京線など首都圏の主要16路線が対象(一部区間を除く)。普通運賃は一律10円上がり、定期運賃(通勤)は1カ月280円、3カ月790円、6カ月1420円加算される。通学定期は対象外という。実際の上乗せは来年3月ごろを予定している。
JR東は31年度末ごろまで…
- 【視点】
私が長年使っている最寄り駅には、エレベーターもホームドアもありません。乗降客は非常に多く、胸の痛む転落事故もありました。少子高齢化で鉄道会社の収益増もなかなか見込めないなか、10円ずつの負担がバリアフリー加速のインセンティブになればいいと思
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