副駅名に「伊賀を守る上野遊水地」 三重・伊賀線

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 伊賀鉄道の伊賀線新居駅(伊賀市東高倉)の副駅名が「伊賀を守る上野遊水地」となり、新しい名前を添えた看板が披露された。国土交通省木津川上流河川事務所(名張市)がネーミングライツ命名権)を契約。ホームの駅名標や運賃表に副駅名を掲載し、他の駅の路線案内図なども更新された。契約料は月2万7500円で1年契約。

 同事務所の狙いは「上野遊水地の知名度アップ」だ。上野遊水地は2015年に運用を開始、大雨の時などに服部川・木津川の水の一部をためる。新居、小田、長田、木興の4遊水地からなり、貯水能力は計900万立方メートル。17年の台風21号では約600万立方メートルを貯留し、約760戸の浸水を防いだと推定される。同事務所の長坂健調査課長は「運用開始から長年たち、上野遊水地への関心が薄れつつある。遊水地の名前を広め、洪水への関心や防災意識を高めたい」と期待する。河川事務所が命名権契約をするのは「ほかでは聞いたことがなく、珍しいのではないか」という。

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