JR三江線、廃線から4年 区間延伸されたレールバイクを楽しむ

北村哲朗
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 旧JR三江線廃線から丸4年。島根県の川本町観光協会が旧石見川本駅で開くイベントで走らせている「レールバイク」の走行区間が、これまでの片道約200メートルから約1100メートルに延びた。3月31日にあったイベントでは「乗りごたえがあった」「カーブもあって景色の変化を楽しめた」と好評だった。

 レールバイクの乗車イベントは、線路を活用して観光資源にしようと町観光協会が開催。これまではホームから見える範囲の直線区間だったが、「走る距離が短くて物足りない」という声にこたえ、走行区間を今回から大幅に延ばした。

 レールバイクは2人乗り。行きはペダルをこいで進む足こぎ式、折り返しての帰りはエンジンつきのレールバイクで走り、20分あまりで往復する。途中で短い鉄橋を渡り、沿線の花々も楽しめるコースだ。

 廃線からちょうど4年の3月31日のイベントでは、延伸されたコースを8組が体験。広島市佐伯区から車で約2時間かけて来た富春仁さん(62)は「レールの継ぎ目でゴトンゴトンとなるのを体感できて新鮮でした」。「映画のシーンのように風景が流れていくんです。楽しかった」と妻の久子さん(61)も満足そう。「次は孫を連れて来たい」と口をそろえた。

 乗車イベントはほぼ2カ月に1度の開催。次は5月7日の予定で、問い合わせは川本町観光協会(0855・74・2345)へ。

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