地域の足守る「共助交通」 鳥取市内2地域で新たに開始へ

石川和彦
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 地域の人が地域の交通を支える「共助交通」が、鳥取市内の2地域で新たに導入される。4月の運行開始を前にした30日、両地域で記念の式典が催された。

 共助交通は、路線バスがなくなるなどした地域で、高齢者らの交通手段を確保する取り組み。NPO法人などが乗用車で旅客輸送をする。車の購入費や運行経費は市が補助する。

 今回の導入地域は河原町散岐(さんき)と用瀬町で、市内6、7例目。いずれも市の直営バス廃止を受け、地域住民と市が協議。地域で運行を引き継ぐことになった。

 散岐地域の式典は地区公民館(河原町佐貫)であった。運行主体の「ふるさと散岐地域づくり協議会」の前田伸二会長が「地域の皆様に愛されていくことを期待している」とあいさつ。深沢義彦市長が「地域のみなさんと一緒に生活交通の維持・確保に取り組みます」と祝辞を述べ、テープカットなどで運行開始を祝った。

 同地域の「さんき楽楽バス」(10人乗り)は、平日に地域と河原町の中心部を2路線で結ぶ。運転手は地域の人ら50~60代の7人。料金は大人片道200円。(石川和彦)

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