特急ラベンダーが花咲線疾走 華やぐ緑の原野

大野正美
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 JR北海道が単独では維持困難とする花咲線(根室線釧路―根室間の愛称)を29日、多目的特急車両「ラベンダー」が鮮やかな紫色の姿で疾走した。花咲線の振興に努める根室市が、JR北に乗客なしでの試験運行を業務委託した。

 ラベンダー編成は、キハ261系5000番台特急気動車5両からなり、昨年5月に富良野線などで最新の観光列車としてデビュー。その花咲線での可能性を探るのが目的だ。

 札幌市を出発したラベンダー編成は午後1時22分、厚床(あっとこ)駅に到着。雪どけが進み、緑の原野が顔をのぞかせ始めた周囲の風景が一気に華やぐ。次いで日本最東端の東根室駅、根室駅の順に停車した。根室市は今回の運行結果を検討し、今夏以降に花咲線でのラベンダー編成を使った特別ツアーなどの誘致を進めたいという。(大野正美)

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