予約制・きめ細かなオンデマンドバス 4月から北区、福島区でも
鈴木智之
ダイヤを定めず、予約に応じてきめ細かなルートで走る新しいスタイルの乗り合いバスの「オンデマンドバス」が、4月から新たに大阪市北区と福島区でも運行を始める。大阪駅前でこのほど、記念セレモニーがあり、大阪メトロの河井英明社長は「市内全域に広げていきたい」と期待を示した。
昨年始めた生野区と平野区に続く、同社と大阪シティバスの社会実験で、都市部での移動の特性やニーズを検証する。エリアは北区周辺と福島区周辺の各6・2平方キロ。重複する地点も含めてそれぞれ180カ所以上の乗降場所が利用できる。運行時間は午前6時~午後11時で、運賃は300円(子ども150円)。
河井社長は「オンデマンドバスは定期運行のバスとタクシーの間を埋めるもの。他の事業者と協力して移動が活性化するよう取り組みたい」。一部の運行を担うタクシー事業者未来都(大阪府守口市)の笹井大義専務は「市内の交通利便性をさらに高めたいという思いは一致しており、できることは最大限やりたい」と述べた。
電話(0570・08・6600)とスマートフォン用アプリ「Osaka MaaS 社会実験版」で予約できる。