深夜に2度の揺れ「着の身着のまま逃げた」 11年前思い出す人も
最大震度6強を観測した宮城、福島両県では、建物やインフラの被害が相次いだ。
福島市のJR福島駅は17日朝、東北線などの運休などに伴い、入り口を閉鎖していた。構内は水浸しで、入り口前の地面のブロックが一部隆起していた。時折、駅員に運行状況を尋ねる通勤客の姿が見られた。
仙台市の通信会社に勤める金沢紗綾加(さやか)さん(37)は「新幹線は難しくても在来線でも動けばと思ってきたが、難しそう。高速バスも無理なので、お客様との打ち合わせはリモートに変更するしかなさそうです」。通信設備の復旧作業もあるため、在来線が動けば遅い時間でも出社する予定だという。
福島県白河市の実家は、昨夜の地震で2階の壁や窓が壊れて「半壊状態」に。90代の祖父と両親、弟は車内で過ごしたという。「11年前の東日本大震災でひびが入って、そこに大きな揺れがきた。昨日は毛布で寒さをしのいだようですが、心配です」
福島駅周辺では、ブロック塀が倒れ、デパートが入っていたビルの壁が崩落した。コンクリートやガラスが散乱した周囲の道は警察官が規制していた。
「タンスの前に寝ていたので…」
地震発生時、学生仲間と近く…