福岡空港で自動運転バスの実証実験 ターミナル間を1日8往復
伊藤隆太郎
西日本鉄道やいすゞ自動車などが共同で、自動運転バスの実証実験を福岡空港で開始し、10日に報道陣に公開した。4月8日までの1カ月間、国内線と国際線の両ターミナル間1・4キロを1日8往復し、安全性や実用性を確かめる。
使用するのは定員79人の大型バス1台。一般客は乗せない。レーザー光を利用したレーダー8基やカメラ、ジャイロセンサーなどを搭載し、周囲の状況や車の位置を検知しながら走る。まずは運転手が座る「レベル2」から始め、将来は運転を完全自動化する「レベル4」を目指す。
「バス運転士の不足や利用者の減少といった課題を乗り越えたい」と、西鉄自動車事業本部の山口哲生技術部長。報道陣も試乗し、運転士が手を離したまま走るバスの状態を確かめた。
西鉄はこれまでも北九州エリアで中型バスの実証実験などに取り組んできたが、幅2・5メートルある大型バスは初めて。