第6回バスで長距離通学、財政破綻の影(北の大家族⑥)

有料記事北の大家族

芳垣文子
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 2月下旬、北海道夕張市の谷口家8人きょうだいの三男で小学4年生の慎策君(10)に、ちょっとした「事件」が起きた。

 列車通学の慎策君が帰宅しているはずの時間なのに、姿が見えない。何しろ子どもの数が多いから、母の鏡子さん(45)も気づくのが少し遅れた。

 学校に連絡したところ、残っていた教職員たちは騒然となった。乗るはずだった学校近くのJR線は無人駅。「目撃者」は見つからない。

 実は慎策君、校内で遊びに夢…

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