阪急高架工事費、694億円増の見込み 完成は19年遅れる見通し

添田樹紀
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 大阪市阪急電鉄と共同で進めている阪急京都線と千里線の一部区間を高架化する事業について、市は11日の市議会委員会で、事業費が694億円増えて2326億円になる見込みだと説明した。工事の安全対策などを講じるためという。

 2008年に着工。京都線と千里線の淡路駅(同市東淀川区)付近の線路計7・1キロメートルを高架化して17カ所の踏切をなくし、交通の円滑化を図る。完成予定は当初は12年度だったが、用地取得の遅れで31年度にずれ込む見通しだ。

 市によると、16年に神戸市新名神高速道路の延伸工事中に橋桁が落下した事故を受け、安全対策を強化している。周辺の土壌汚染や軟弱地盤の対策も必要になり、事業費が2326億円に膨らんだという。事業費の8・5%を阪急電鉄、残りを国と市が負担する。(添田樹紀)

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