さよならキハ283系 札幌と釧路結び20年余、高速化の役目終え

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中沢滋人
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 JR北海道で約四半世紀にわたり札幌―釧路間を結ぶ特急車両として活躍した気動車「キハ283系」が11日、定期運行を終了した。北海道内の都市間輸送の高速化の代名詞的存在だったが、同系車両による2011年の石勝線脱線事故などを機にJR北は高速化路線から転換。老朽化もあり、費用対効果に優れた新型車両に道を譲る。

 キハ283系は「スーパーおおぞら(現・おおぞら)」用として1997年デビュー。カーブで車体を傾ける「振り子機構」を備え、登場時は最高速度は時速130キロを誇り、札幌―釧路間の所要時間を45分も短縮した。しかし石勝線脱線事故などを受け、最高速度は110キロに抑えられた。老朽化も進み、新型のキハ261系に交代が進んでいた。経営難のJR北は、特急車両の統一によるメンテナンスの効率化もめざす。

 北海道芽室町の根室線芽室―…

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