JR伯備線6駅が開業100年へ 有志が記念イベント

石川和彦
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 鳥取県日野郡3町にあるJR伯備線の6駅が、3月下旬以降に順次開業100周年を迎える。3町の一つ、日野町を拠点に観光客をもてなす活動をしている地元有志の「奥日野ガイド倶楽部(くらぶ)」が、駅周辺をめぐるウォーキングなど記念イベントを企画した。

 1928年に全線開通した伯備線(伯耆大山―倉敷、138キロ)には26の駅がある。倶楽部によると、江尾(江府町)が22年3月25日、根雨(ねう)(日野町)が同年7月30日、黒坂(同)が同年11月10日に開業。23~25年に生山(しょうやま)(日南町)、上石見(同)、上菅(日野町)の3駅が開業した。

 倶楽部では、3町に残る出雲街道を歩いたり、宿場町の風情が残る根雨駅周辺を散策したりするイベントを開いており、今回は二つのウォーキングイベントを企画した。

 「江尾歴史探訪ライド&ウォーク」は3月27日に催す。江尾駅に午前8時半集合。戦国時代の江美城跡など同駅周辺の史跡をめぐり、町中を散策する。午後2時同駅解散。伯備線に乗ることが参加条件で、昼食代や保険料込みで参加費3千円。募集人数は20人。

 もう一つは「出雲街道ウォーク3宿を往(い)く」(4月2日)。出雲街道を歩き、参勤交代の松江藩主も利用した溝口、二部、根雨の各本陣跡を訪ねる。伯耆溝口駅に午前8時集合、午後4時に根雨駅で解散。10人を募集し、参加費3千円。どちらも倶楽部のメンバーが案内役を務める。

 倶楽部の佐々木彬夫(よしお)会長(77)は「江尾駅の開業100周年を祝い、鉄道の果たした役割を見つめ直しませんか」と参加を呼びかけている。申し込みはいずれも倶楽部(0859・72・1350)へ。残る5駅の開業日にもあわせ、記念イベントを企画する予定。

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この記事を書いた人
石川和彦
松江総局長
専門・関心分野
社会、スポーツ、芸能