駅名看板「にちなん」「おび」を飫肥杉でリニューアル
吉田耕一
【宮崎】JR日南線の日南、飫肥両駅の駅名看板が特産の飫肥杉仕様に替わった。飫肥杉のPRと日南線の振興を目的に異業種交流団体「市産業活性化協議会(NIC(ニック)21)」が一肌脱いだ。
飫肥駅の看板は2月28日に付け替えた。縦約80センチ、横約110センチ。飫肥杉の板を薄切り加工したシートを使い、温(ぬく)もりを感じさせる。黒い文字もくっきりと映えて読みやすい。鉄枠からデザイン、カッティングまで、全てニックの会員らが引き受けたという。日南駅でも昨年12月、同様の駅名看板に付け替えた。
日南線は赤字路線だが、貴重な地域の足として親しまれている。昨年9月の台風14号では大雨による土砂崩れで青島―志布志間(76・2キロ)が寸断され、12月に運転再開されるまで不通となっていた。
ニックの笠村一幸会長は「飫肥杉のPRになるし、復旧した日南線を盛り上げるためにも、会員がボランティア精神で取り組んだ」と話している。