落ちないにゃんこにあやかれ ポストカードと滑り止めの砂プレゼント

西晃奈
[PR]

 駅のホームの天井に片手でぶら下がる木彫りの猫、その名も「落ちないにゃんこ」。受験シーズンを迎え、三陸鉄道(本社・岩手県宮古市)は受験生に、落ちないにゃんこにあやかったグッズをプレゼントしている。

 落ちないにゃんこは2010年10月、猫駅員として着任した。天井からぶら下がっているが、留め具は使用せず、ただ引っかけているだけ。10年末の大暴風雪や11年3月の東日本大震災を経てもなお、片手でぶら下がり続けている。

 「絶対に落ちない」という猫の根性と偉業をたたえ、12年6月には落ちないにゃんこ神社が建立された。受験期になると、参拝する人も訪れるという。

 三陸鉄道は日頃利用している受験生を応援しようと、神社を写したポストカードと、車輪の空転を防ぐためレールにまく滑り止めの砂を小袋に詰めた「合格祈願の砂」のセットを300個用意した。宮古駅、久慈駅、釜石駅、盛駅の窓口で無料で配っている。

 受け取った宮古一中の小野寺仁菜さん(3年)は「地震があっても落ちないのは縁起がいい」、高橋幸希さん(同)は「苦手な英語と国語を頑張ると誓いました」。8日に県立高校受験の本番を迎える。(西晃奈)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません