駅の手荷物預かり、JR四国が終了 特急の荷物輸送も11日で

福家司
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 JR四国は、有人駅での携帯品(手荷物)一時預かりと、一部の特急列車による小荷物輸送「レールゴー・サービス」を3月11日で終了する。いずれも利用者の減少に人手不足が重なり、業務効率化のため廃止を決めたという。

 丸亀駅(香川県丸亀市)では改札口の近くにはり紙を出し、駅員が一時預かりを続けてきた。樋笠哲朗営業主任(45)は「コロナ禍前までは、コインロッカーに入らない大型のスーツケースなどの荷物を預ける旅行者が多かった」と話す。コロナ禍で外国人旅行者が減り、利用者は大幅に減ったという。

 手荷物一時預かりは駅員のいる約50駅で実施し、料金は営業時間内で1日1個430円。近年は設置が進んだコインロッカーを利用する人が増えていた。比較的利用の多い県庁所在地の4駅ではグループ会社の四鉄運輸に委託していた。

 一方、レールゴー・サービスは、高松―松山間の特急いしづち、松山―宇和島間の特急宇和海、高松―徳島間の特急うずしおの一部列車で平日のみ実施。料金は1個当たり10キロまで890円、20キロまで1100円で、企業の書類輸送などに使われていたという。業務は四鉄運輸に委託し、2020年度の年間取り扱い件数は約380件だった。

 かつて東海道・山陽新幹線でもレールゴー・サービスが実施されていたが、2006年に廃止。東北・上越新幹線のレールゴー・サービスも昨年廃止されたが、新たな小荷物輸送サービスに引き継がれている。(福家司)

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