「ありのまま見て」 井上祐希さんが博多阪急で個展

村上英樹
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 有田焼陶芸家井上祐希さん(33)=佐賀県有田町=の個展「今、現時展」が2日、福岡市百貨店・博多阪急で始まった。白磁の重要無形文化財保持者(人間国宝)、井上萬二さん(92)の孫でもある祐希さんは「祖父の技術を受け継ぎつつ、自分の表現の世界を広げたい」と話す。8日まで。

 7階の会場には、白磁のアクセサリー類や小鉢、ボウルなど約100点が並ぶ。「ドリッピング」と呼ばれ、筆の先をはじく技法で、白の釉薬(ゆうやく)で滴のような模様を描いた作品のほか、「有田焼を身近に感じてほしい」と畳の上やシューズを添えて展示したり、特急「みどり」に乗った際に見てひらめいたという座席柄を描いたり。「日常」を主なテーマにしたという。

 祐希さんは玉川大学芸術学部卒。萬二さんの指導を受け、作陶生活は約10年になる。個展名に込めた思いを「今のありのままの自分をみてほしい」と話した。(村上英樹)

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