フラワー長井線長井駅でしか買えないスニーカー発売

石井力
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 フラワー長井線を運行する「山形鉄道」(本社・山形県長井市)のオリジナルスニーカー「スニてつ」が22日、発売された。沿線の高校生との協力で生まれた四つのモデルは、いずれも地域の歴史や自然など沿線の魅力が詰め込まれている。長井駅には発売と同時に、注文する客が訪れた。

 高校生の通学の「足」を考えるとともに沿線地域の魅力を知ってもらい、フラワー長井線の利用客を増やしたいと狙うプロジェクト。長井、南陽、白鷹、川西の2市2町などでつくる利用拡大協議会が企画し、南陽市の革靴製造業「宮城興業」が地元高校生たちのデザインをもとに作った。

 モデルは4種類。長井の特産の馬肉と特産のサクランボを掛けて、「うまい」を伝える「うま物語」▽伝統芸能の黒獅子舞などをモチーフにした「舞―MAI(マイ)」▽自然をテーマに大地の茶色と森の緑色を組み合わせた「FLOWER(フラワー)」▽線路の鉄橋をモチーフにした「Bridge(ブリッジ)」。価格は1足、2万2220円(税込み)。同線に乗って長井駅を訪れてもらおうと、試着や販売は同駅でのみ受け付ける。

 発売開始の22日、駅を訪れた南陽市宮崎の農業落合義雄さん(69)は試着してさっそく、「舞―MAI」モデルを注文した。「軽くて履きやすい。沿線の高校生が考え、ものづくりを体験したのはすばらしいこと。この靴を履いて、沿線の名所を歩くのが楽しみです」と話した。

 受注生産のため、出来上がるのに約2カ月かかるという。問い合わせは同駅(0238・84・1529)。(石井力)

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