交通機関の混乱続く 大雪ピークは過ぎる 北海道

榧場勇太 川村さくら 佐々木洋輔
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 北海道内では23日も冬型の気圧配置が続いたが、大雪のピークは過ぎた。空の便は徐々に復旧したが、JR北海道では札幌と新千歳空港を結ぶ千歳線が午後8時現在で運転再開できず、混乱が続いた。

 滑走路の除雪が追いつかず22日は全便が欠航していた新千歳空港では、夜通し除雪作業が続けられ、23日朝から滑走路の使用を再開した。北海道エアポートによると、23日午後6時半時点で、到着36便、出発37便の計73便が欠航した。

 JR北は23日午後7時45分までに、札幌駅発着の列車を中心に、計850本の運休を決めた。当初、千歳線の札幌―新千歳空港間は23日午後の運転再開を目指していたが、除雪が間に合わず、午後8時現在、再開できていない。空港内で札幌方面に向かう人が足止めされているため、23日中に空港発の臨時列車の運行をめざしている。

 JR札幌駅前にある新千歳空港行きのバス乗り場には正午ごろ、長い列ができた。東京に帰るという会社員男性(33)は「昨日帰る予定だったが飛行機が飛ばず延泊した。1時間ぐらい並んでいる。午後の飛行機を予約したが間に合わないかもしれない」と疲れた様子で話した。

 24日も札幌圏を中心に鉄路の乱れは続く。JR北は、学園都市線(あいの里公園―北海道医療大学)、千歳線(南千歳―苫小牧)の始発からの運転見合わせを発表した。また、函館線(小樽―岩見沢)、千歳線(札幌―新千歳空港)、学園都市線(札幌―あいの里公園)も大幅な間引き運転となる。(榧場勇太、川村さくら、佐々木洋輔)

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