JR四国「伊予灘ものがたり」新車両を公開 レトロモダン残しつつ…

福家司
【動画】報道公開された「伊予灘ものがたり」2代目車両=福家司撮影
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 【愛媛】JR四国観光列車「伊予灘ものがたり」の2代目となる新たな車両が21日、同社の多度津工場(香川県多度津町)で報道公開された。レトロモダンな初代の雰囲気を残しつつ、上質な空間を演出したという。予讃線松山―伊予大洲・八幡浜間で、4月2日から運転開始予定だ。

 外観は夕日に映えるメタリック塗装を初導入。3号車には個室(定員2~8人)が設置され、「Fiore Suite(フィオーレスイート)」と名付けられた。1、2号車は初代と同じタイプの客室だが、新たにペアシート(3組)を設け、座席も初代よりゆったりさせた。

 各席にはUSBコンセントを設け、Wi―Fiも完備。照明の一部は愛媛特産のミカンをイメージしたランタン風で、天井などの照明は夕日をイメージしたオレンジ色などに切り替えられる。トイレも増設し、洗面鉢などには砥部焼を採用した。

 車両デザインを担当した同社デザインプロジェクト担当室長の松岡哲也さんは「初代のデザインを引き継ぎながら、クオリティーを上げられるよう作った。旅行やお祝いなど、いろんな場面で使っていただける機会も増えるのではないか」と話した。この日はアテンダントの新しい制服も披露された。

 4月1日に松山運転所で新旧車両の特別展示会ツアー、運転初日の2日にはデビュー記念ツアーが予定されている。(福家司)

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