西鉄、4月から駅の実質無人化を拡大 社長「効率化進めたい」

加藤裕則
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 【福岡】西日本鉄道は17日、駅の実質的な無人化を広げると発表した。現在、天神大牟田線の本線と甘木線の計24駅で常駐の駅員を置かずに巡回や遠隔管理をしているが、4月1日から本線の9駅を加え33駅にする。

 9駅は桜台、津古、三沢、大保、味坂、櫛原、試験場前、津福、安武。西鉄によると、すでに無人化されている味坂を除く8駅は1人の駅員が常駐しているが、駅にインターホンなどを設置してサポートセンターで遠隔で管理・対応し、駅員が巡回する方式に変える。ただし、子どもや病院利用者が多い津古、三沢、試験場前の3駅は時間を区切って駅員を配置する。

 西鉄は2020年10月から、1日の乗客が約1千人以下の24駅で実質的に無人化した。今回、約2500人以下の駅にまで対象を広げ、天神大牟田線の62駅のうち33駅が「実質無人化」される。

 この日記者会見した林田浩一社長は、年々乗客が減っている実情を説明し、「新型コロナウイルスの影響が続くなか、持続可能な公共交通機関をめざしている。お客様の安全対策とサービスの維持ができており、効率化を進めたい」と述べた。(加藤裕則)

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