「もの言わぬ証人」の被爆建物、保存か解体か 揺れる広島電鉄の施設

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福冨旅史 岡田将平
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 「もの言わぬ証人」とも言われる被爆建物が岐路に立っている。世界遺産原爆ドームが広島の象徴として惨禍を伝える陰で、市民の生活の中にある被爆建物は一つまた一つと姿を消している。保存か、解体か、揺れる建物もある。

 爆心地から南に約1・9キロ。広島市中区東千田町の広島電鉄の車庫に、市内を巡る路面電車が続々と集まってくる。隣にある変電所棟と旧事務所棟が、爆風で窓ガラスや屋根は損壊したものの、倒壊を免れた。

 2棟はどちらもれんが造りだ…

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