山口駅も来春からICOCA使えます JR西「やっとここまで来た」

高橋豪
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 JR西日本は9日、ICカード乗車券「ICOCA(イコカ)」の使えるエリアを2023年春に拡大し、山陽線新南陽(山口県周南市)―下関駅(同県下関市)間の全20駅と、山口線の山口駅山口市)、湯田温泉駅(同)を追加すると発表した。県庁所在地・山口市のJRの駅では初となる。

 県内の山陽線は、徳山駅以東の14駅で3月12日からICカード乗車券が使えるようになるため、これで山陽線の全区間で使用可能となる。JR西によると、乗客や自治体、経済界からエリア拡大を望む声が寄せられていた。JR西はもともと山陽線のみを検討していたが、利用者数の多い山口線の2駅を追加した。

 対象となる全駅で自動改札機を設置し、自動券売機を改修するため、JR西は約10億円を投じる。23年春の拡大により、県内に140あるJRの駅のうち39駅でICカード乗車券の利用ができるようになる。

 この日会見したJR西の蔵原潮(うしお)・広島支社長は「山口県の皆様にはご迷惑をおかけしていた。県内でインフラ整備ができ、やっとここまで来たという感じがする」と話した。

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この記事を書いた人
高橋豪
経済部|名古屋駐在
専門・関心分野
モビリティー、インフラ、観光、中国語圏