投資集まる次世代バイオ燃料 JR東海の新型特急で鉄道初の実験

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今泉奏
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 JR東海は9日、実質的に二酸化炭素を排出しない次世代バイオディーゼルを使った鉄道車両の走行試験を行った。バイオ企業のユーグレナ(東京)がつくる燃料で、鉄道に使うのは初めて。生産量や価格に課題が残るが、脱炭素化に向けて用途拡大が期待される。

 JR東海が1年で排出する二酸化炭素は約122万トン。このうち95%は電車を走らせるための電力をつくるときに発生する。残り5%は、ディーゼル車両などで燃料を使うことで生じる。今回の実験は、この5%にあたる部分を脱炭素化させるための取り組みだ。

進化するバイオ燃料

 次世代バイオディーゼルは、食用油の廃油を再利用するなどしてつくる。原料の生物資源は、成長の過程で光合成して二酸化炭素を吸収。燃焼時に二酸化炭素が出ても、光合成で削減された分と相殺され、「実質的に二酸化炭素を排出しない」とされる。

売り上げのほとんどが健康食品や化粧品のユーグレナ。バイオ燃料は、新たな成長の柱になりえるか。

 従来のバイオディーゼルは…

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