近江鉄道多賀線で脱線 再開見通し立たず、バス代行輸送 滋賀・彦根

筒井次郎 安藤仙一朗
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 7日午後9時15分ごろ、滋賀県彦根市高宮町の近江鉄道多賀線の踏切付近で、多賀大社前発米原行きの電車(2両編成)が脱線した。乗客と運転士計約100人にけがはなかった。国土交通省運輸安全委員会は8日、鉄道事故調査官2人を現場に派遣した。

 近江鉄道によると、時速20キロ以下で走行中に運転士が異音を感じ、停止した。1両目の前方と後方、2両目の前方の車輪が左側に落ちたという。乗客は約1時間後に高宮駅に誘導された。

 同社の調べでは、レールに異常は見られなかったという。鉄道事故調査官は現場を調べ、運転士から聞き取りを実施した。今後、報告書にまとめて事故原因を公表する予定。

 高宮駅と多賀大社前駅(滋賀県多賀町)間は運休が続いており、バスによる代行輸送をしている。再開の見込みは立っていないという。(筒井次郎、安藤仙一朗)

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