JR北海道、札幌―小樽の運転再開 エアポート運休続く 大雪影響

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 JR北海道は8日、記録的な大雪で運休していた札幌駅発着の列車について、札幌―小樽間については8日夜から運行を再開すると発表した。札幌発小樽方面は同日午後7時過ぎに再開。小樽発札幌方面は午後8時ごろから再開する。ただ、大幅な間引き運転になる。

 午後7時過ぎ、札幌駅の改札口では約50人が再開を待っていた。7時17分ごろに改札が開くと、人々は一斉にホームへ向かっていた。真っ暗だった電光掲示板には「臨時」という文字が表示された。

 発寒へ帰るという札幌市内の会社員男性(49)は「地下鉄の代替輸送手続きに来て再開を知った。通勤でJRを使ってきたが何日も運休するのは初めてだと思う」と話した。

 ただ、その他の列車は運休が続いている。北広島に向かう会社員女性(30)は、千歳方面の運休が続いているのを知った。「夜には動くと思って来て見たが、まだダメなんですね」と話した。

 新千歳空港への足となる札幌―新千歳空港間は8日の再開は困難だという。利用者が多い「快速エアポート」は8日中は運行再開できないことになる。JR北は9日の再開に向けて除雪作業を進めている。

 これ以外の札幌発着の路線は運行再開のめどが立っていない。JR北は9日夜の運転再開に向けて作業を行っているという。

 いずれの路線も再開できても大幅な間引き運転になるという。

 札幌では6日に過去最多の降雪や8年ぶりに1メートル超の積雪を記録し、線路上に大量の雪が降り積もった。除雪が遅れて列車が動かせなくなり、JR北は7日は札幌発着の全列車を運休する異例の対応を公表。除雪作業の遅れで8日も始発から運休が続いていた。

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