合格への切符、手にいれたい 静岡の「合格駅」に受験生ら続々と

中村純
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 静岡県内の私立高校入試が始まった1日、静岡県島田市竹下の大井川鉄道「合格駅」には、大願成就を祈念しようと受験生の家族らが訪れた。

 2020年11月に五和(ごか)駅から改名。普段は静かな無人駅だが、受験シーズンになると、ご利益にあずかろうと県内外から来訪者が絶えない。駅の待合室には木製の合格地蔵が置かれ、志望校を記入する付箋(ふせん)も用意されている。

 同県掛川市から夫婦で訪れた男性(72)は、神奈川県にいる中学3年の孫の合格祈願。「昨年も来て、もう一人の孫が合格したので、縁起かつぎでまた来ました」と、合格地蔵の前で頭を下げていた。

 そのものズバリの駅名への変更は、地元の街おこしグループの運動で実現した。合格駅の「益長」を名乗る渡辺琢史さん(75)は「正月には駅前に行列が出来た。訪れただれもが合格への切符を手にして欲しい」と話していた。

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