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　【静岡】高校受験を控えた中学生を励まそうと、大井川鉄道（島田市）が沿線の金谷中学校を訪れて「すべらない砂」をプレゼントした。県内では来月から私立高、3月に入ると公立高の受験が始まる。縁起物を受け取った受験生は一路、合格をめざす。

　同社のSLが急坂を上る時、後部にすべらないようにレール上にまかれる砂。「困難にも踏ん張れる」という思いを込めた。18日、願い事を書き入れる護摩木とともに128人の中学3年生に渡された。護摩木は回収して煙が天に届くようにとSLの釜でたきあげる。

　大願成就の激励に対し、落合大地さんは生徒を代表して「頂いた物を勇気とやる気に換えていきます」と力強く宣言した。「すべらない砂」と護摩木は金谷中を含めて沿線の4中学校に贈られた。（中村純）