札幌駅再開発ビルにマリオットの最高級ホテル 冬季五輪招致を見据え
佐藤亜季
JR北海道は、2030年度の北海道新幹線札幌延伸に伴う札幌駅の再開発で建設する高層ビルに、国際ホテルチェーンのマリオット・インターナショナルの最高級ホテルを誘致すると発表した。高層ビルは29年秋の完成をめざしており、コロナ禍後の外国人観光客の回復や、30年の冬季五輪・パラリンピックの招致を見据え、国際水準のホテルの実現をめざす。
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札幌は恵まれた気候に加え、98年長野の施設転用・既存のウインタースポーツ設備の充実など環境も整っている。「持続可能な五輪」は実現できるのか?
ホテルは、46階建て高層ビルの上層階の6フロア約200室で、外国人に人気の高い富裕層向けにする。運営は、グループのJR北海道ホテルズが手掛ける。今後、マリオット側とブランドなどの検討を進める。
高層ビルは、商業施設「エスタ」を取り壊し、隣接地の駐車場と一体開発する。延べ床面積約40万平方メートルで、ホテルのほか商業施設やオフィスが入る複合施設とする。23年秋に着工する。