京急名物の列車案内、通称「パタパタ」が引退へ LED表示に交代

佐藤英法
[PR]

 【神奈川】京浜急行電鉄の駅ホームでパネルが回転して列車の案内をしていた表示器、通称「パタパタ」。京急川崎駅にある最後の5台が2月中旬ごろまでに役目を終えて姿を消し、カラーのLED表示の機材に替わる。

 「フラップ式列車発車案内表示装置」と呼ばれ、京急線では1986年12月25日に同駅に初めてお目見えした。見やすく、複数の列車を案内でき、最大で10駅ほどに置かれた。時代とともに、LED表示に世代交代していくなか、同駅で2001年に登場した2代目だけが残っていた。最後のパタパタも、1月下旬から2月中旬にかけて撤去され、約35年の歴史に幕を閉じる。

 京急は特別ナイトツアーを開催。終電後の2月4日深夜(5日午前0時半~午前2時)に、京急川崎駅で表示器の仕組みの紹介や、行き先や列車の種別など、参加者の要望に応じてパネルを表示する。

 終了後は駅隣の系列ホテル「京急EXイン京急川崎駅前」で宿泊できる。定員20人で朝食付きで1万8千円。広報担当者は「長年ホームから、お客さまを見守り続けてきたパタパタのメッセージをお受け取りください」とアピールする。

 引退記念の乗車券は1セット2500円で2千セットを売り出す。いずれも抽選販売で、今月14~20日に京急のWEBサイトで受け付ける。

 ほかに、パタパタを模したキーホルダーやマグネット、定規は2月上旬に売り出す予定だ。

 問い合わせは京急ご案内センター(045・225・9696)へ。(佐藤英法)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら