西九州新幹線「かもめ」が海から長崎に 今年秋に開業予定

榎本瑞希
[PR]

 JR九州が今年秋に開業予定の西九州新幹線(武雄温泉―長崎)で使用する新型車両「かもめ」が9日、海上輸送を経て長崎県川棚町の川棚港に陸揚げされ、歓迎式典があった。

 式典は県主催。沿線自治体の首長やJR役員ら約150人の前で、港に接岸した台船から先頭車1両をクレーンでつり上げ、陸上の台車に乗せかえた。

 長崎県の中村法道知事は「開業は交流人口の拡大のみならず地域の活性化、産業振興にも大きなチャンスだ」とあいさつし、JR九州の青柳俊彦社長は「地元の期待や準備に応えるべく、新幹線を安定的に安全に運行していきたい」と述べた。

 「かもめ」は日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)で製造され、6日夕から海上を輸送されてきた。今後、トレーラーで沿線の大村車両基地(長崎県大村市)に運ばれ、試験走行に備えて点検や整備を受ける。

 西九州新幹線を巡っては、東側の新鳥栖(佐賀県鳥栖市)―武雄温泉の整備方式がまだ決まっておらず、博多―長崎を移動するには、在来線特急と新幹線を同じホームで乗り継ぐ「対面乗り換え方式」が採られる。(榎本瑞希)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら