平年上回る積雪、雪害事故防止へ出発式 すでに42人重軽傷 山形県

坂田達郎
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 雪下ろしや除雪中の事故が相次ぐなか、山形県は7日、「雪害事故防止強化月間」として啓発活動を始めた。県庁でキャラバンの出発式があり、県、市町、警察、消防などの約40人が出席した。2月6日まで。

 1月7日正午現在、積雪山形市で37センチを観測。尾花沢市110センチ、米沢市81センチなど県内全域で平年を上回る。重傷者21人のうち、屋根やはしごからの転落が16人。男児が除雪機に巻き込まれ骨折するなど計42人がけがをした。

 出発式で県防災くらし安心部の奥山賢部長は、昨冬は雪害事故で14人が亡くなり、177人が重軽傷を負ったと説明。高齢者の転落事故が多く、「除排雪作業を安全におこなえば防止できたものもあった。ヘルメットや命綱の着用など具体的な身を守る行動が重要」と話した。

 県内では雪害事故の半数以上が1月上旬~2月上旬に発生。昨冬まで5年間の死傷者の67%が高齢者だった。県は「慣れている」と油断せず装備を整え、2人以上で作業することを求めている。(坂田達郎)

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