JR九州社長が中期経営計画に込める思い 「西九州の年になる」
聞き手・加藤裕則
新型コロナウイルスとの闘いが長引いている。JR九州は前期に続いて2年連続の営業赤字を予想する。2022年4月に始まる中期経営計画(中計)を策定中という青柳俊彦社長に展望を聞いた。
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21年3月期は上場以来初の赤字決算だった。22年3月期も2年連続の営業赤字になりそうだ。下期は回復しており営業黒字をあきらめていないが、上期の状況を考えると苦しい。
コロナ下で、会社の体質改善をめざし、仕事のやり方を見直してきた。鉄道事業では年間経費の1割にあたる140億円の削減に取り組んでいる。たとえ収入が1割減っても、経費を1割削れば利益を出すことができる。
これまでの事業は、鉄道のお…