JR四国バスが発表した昨年11月の営業概況によると、高速バスの運輸収入は1億300万円で、8カ月ぶりに1億円の大台を回復したことがわかった。

 高速バスの運輸収入は前年同月比13%増で、前年同月を上回ったのは4カ月ぶり。乗車人員(共同運行便を含む)も10万9257人と8カ月ぶりに10万人を超え、前年同月を21%上回った。ただ、コロナ禍前の前々年同月と比べれば、収入では34%、乗車人員は47%と、いずれも半分に届いていない。

 乗車人員を主な路線別に見ると、徳島―京阪神3万4213人(前々年同月比50%減)▽香川―京阪神2万7670人(60%減)▽高知―京阪神1万2208人(35%減)▽愛媛―京阪神6707人(44%減)▽四国島内2万28人(49%減)などとなっている。

 担当者は「利用は徐々に回復しているが、オミクロン株への懸念もあり、伸び悩んでいる。現在はコロナ禍前の6割ほどしか運行していないが、感染状況をみながら繁忙期の3月に向けて運休便の再開も検討したい」としている。(福家司)

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