回顧2021年 久大線全面復旧、明豊が選抜大会準優勝

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 【大分】昨年に続き、新型コロナウイルスが暗い影を落とした2021年。一方で明るいニュースもあった。県内の出来事を振り返る。

1月

 8日 中津市では寒波の影響で家庭などに引き込んだ水道管が凍結、破裂。漏水が相次ぎ、最大2万8千世帯で給水制限が14日未明まで続いた。

 29日 春の選抜高校野球大会に明豊の出場が決定。中止になった前年を含め3年連続。

2月

 19日 豊後高田市で20年11月に自殺した中学1年の女子生徒をめぐり、市教委が設置したいじめ問題第三者調査委員会が初会合。調査委は7月、いじめを認める一方で自殺との因果関係を否定する報告書を発表。

3月

 1日 昨年7月の豪雨で被災し、最後まで不通となっていたJR久大線豊後森―由布院間の運行が再開。8カ月ぶりに全面復旧した。だが、8月の大雨で線路がゆがむなどし、日田―豊後森間は9月まで運休した。

 15日 県と農業団体が、農業産出額の落ち込みに危機感を強め、県農業非常事態を宣言。

 18日 20年2月の日出生台演習場での米海兵隊の訓練をめぐり、広瀬勝貞知事が岸信夫防衛相と面会。県が求めた夜間の実弾射撃の自粛について、岸防衛相は「米側に受け入れられなかった」と説明した。

 27日 立憲民主党へ組織全体での合流をめざした社民県連合は、残留を希望する一定数の声を受け、組織存続を決定。

4月

 1日 選抜高校野球大会で初の決勝に進んだ明豊が惜しくも準優勝。夏の甲子園にも春夏連続出場を果たした。

 9日 社民党の元幹事長だった重野安正さんが、79歳で死去。

 23日 東京五輪聖火リレーが県内入り。新型コロナの感染拡大で一部ルートが短縮されたが、スーパーボランティアの尾畠春夫さんらが聖火をつないだ。

 23日 佐伯市長選をめぐり、市長への票のとりまとめを依頼した疑いなどで、県警が副市長を公選法違反容疑で逮捕。事件発覚後に退任した元副市長も後に逮捕され、いずれも罰金の略式命令を受けた。市はその後、依頼に応じたとして当時の管理職67人と市教育長を処分した。

 26日 大分市議のスカルリーパー・エイジ氏が、議会報などに覆面姿の顔写真掲載を求め、大分地裁に仮処分申し立て。その後、市を提訴したが、市議会が掲載に応じ、訴訟取り下げ。

5月

 6日 県は、新型コロナウイルス対策で、初めて飲食店へ営業時間短縮を要請することを決めた。

 24日 県職員だった男性の自殺をめぐり、公務災害と認定されたことを遺族が公表。遺族は10月、県に損害賠償を求めて大分地裁に提訴した。

 25日 宇佐市にUターンした男性が、集落の住民から「村八分」扱いを受けたと元区長らを訴えた訴訟で、大分地裁中津支部が賠償を命じる判決。

6月

 17日 昨年7月の豪雨で家族4人が亡くなった由布市の湯平温泉で、旅館を緊急避難場所とする協定を市と旅館組合などが結んだ。

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