忍者の里で迎春準備 伊賀上野城などにしめ縄 三重
藤井匠
新年間近の26日、三重県伊賀市の伊賀鉄道・上野市(忍者市)駅の駅舎と伊賀上野城天守閣の城門に長さ約2メートルのしめ縄が飾り付けられた。市民有志でつくる「伊賀地域研究会Be」(池澤基善世話人代表)の恒例行事。両施設ともコロナ禍のあおりを受けただけに、関係者は明るい新年に思いをはせた。
しめ縄は右側が太い関西風。ダイダイやシダ、フクラソウ、ユズリハを飾って「代々、次第に福を譲り渡す」との願いを込めているという。
伊賀鉄道総務企画課の中村光宏課長補佐は来年が伊賀線全線開通100周年になるとし、「コロナで苦労したが、ますますイベントなどを盛り上げて挽回(ばんかい)したい」と話す。
津藩初代藩主・藤堂高虎ゆかりの伊賀上野城天守閣。管理している伊賀文化産業協会の福田和幸専務理事は「来年の干支(えと)は寅(とら)。我が城の年という気持ちで活気を取り戻したい」と願っていた。
天守閣は29~31日は休館し、1日から開館する。