「伊予灘ものがたり」初代車両がラストラン JR四国初の観光列車

福家司
【動画】「伊予灘ものがたり」の現在の車両がラストラン=福家司撮影
[PR]

 予讃線松山―伊予大洲・八幡浜間(愛媛県)を走るJR四国観光列車「伊予灘ものがたり」の現在の車両が27日、最終運行日を迎えた。多くの乗客、沿線住民、鉄道ファンらが「ラストラン」に名残を惜しんだ。

 伊予灘ものがたりは、JR四国初の観光列車として2014年に運行を開始。夕日の美しい下灘駅をはじめ伊予灘の美しい海岸線に沿って走ることや、沿線住民による「おもてなし」が人気を集め、これまで約14万5千人が利用した。

 この日は松山、伊予大洲、八幡浜の各駅で出発式があり、八幡浜駅では最終列車の松山行き「道後編」に満席の48人が乗車。駅長と、現役とかつてのアテンダントによる出発合図を受け、発車した。松山駅に到着する列車を多くのファンらが迎えた。

 八幡浜市のガソリンスタンドで列車に大漁旗を振ってきた矢野清治さん(72)は「くたびれた列車でよくがんばった、ご苦労さん、という気持ちだ」と話していた。

 新たな車両による「伊予灘ものがたり」の再開は来年春の予定。(福家司)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら