青森市で昨年度の成人式開催 1年遅れでも「笑顔」「決意新た」

古庄暢
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 新型コロナウイルスの影響で延期されていた昨年度の青森市成人式が26日、市立中学校やJR青森駅前の複合施設「アウガ」など計20カ所で開かれた。1年近く遅れての開催だが、会場には同級生らと再会した「新成人」の笑顔があふれていた。

 市内では昨年度2338人が成人を迎えた。市は例年なら毎年1月、市内を二つの地区に分け、会場2カ所で成人式を開催する。しかし、昨年度はコロナの感染状況を踏まえて延期を決定。今年度に会場を分散して開催すると決めていた。

 市立甲田中学校では、午前11時から体育館で式典が開かれ、卒業生約60人がスーツや振り袖などの晴れ着姿で集まった。

 会場では青森山田学園出身の福原愛さんらのお祝いメッセージ動画がスクリーンに流されたほか、在校時の思い出を振り返るクイズ大会も開かれ、昨年度の新成人らが当時のことを懐かしそうに笑顔で語り合っていた。

 同校の式典の実行委員長を務めた阿部竜大さん(21)は「1年遅れたが、母校で、親しい仲間で集まって式ができて、とてもよかった」と話した。

 阿部さんによると、今年1月の延期を受け、夏に急きょ、同級生や母校の校長ら計11人で実行委員会を立ち上げたという。コロナ感染防止のため、打ち合わせはすべてLINEや電話で行ったという。阿部さんは「支えてくださった母校の先生方に感謝の思いでいっぱい。新成人として、社会を担っていけるような人になりたい」と話した。(古庄暢)

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