「電車の犯罪許さない」刺傷事件の京王線、走る電車使った訓練

岩田恵実
【動画】京王線で対処訓練=岩田恵実撮影
[PR]

 小田急線京王線の電車内で相次いだ乗客の刺傷事件を受け、京王電鉄は21日、警視庁とともにこの種の事件を想定した対処の訓練をした。

 京王線では10月、東京都調布市を走る電車で乗客が刃物で刺され、車両に火を放たれた。乗客17人がけがを負った。

 この日の訓練は、笹塚(渋谷区)と新宿(新宿区)の間を走る電車内で同様の事件が起きたという想定だった。まず、車掌が通報装置を通じて乗客から事情を聴き、駅員に概要を説明。その上で電車を新宿駅に止め、乗客を避難させた。警察官は消火器や盾を持ってホームで電車を待ち構え、数人がかりで容疑者役を取り押さえた。

 京王電鉄が事件後にこうした訓練を公開するのは初めて。警視庁新宿署の向出和雄地域課長は「年末年始を控えて人流が増える。電車の犯罪を許さないとの姿勢で、鉄道会社と連携し、警戒を徹底する」と話した。(岩田恵実)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら