ちば鉄子ども絵画コンクール、受賞作決まる
小学生が京成電鉄の車両や駅を題材に描いた「ちば鉄 子ども絵画コンクール京成編」(京成電鉄、朝日新聞千葉総局主催)の受賞作品9点が決まった。表彰式が18日、千葉市内のホテルであり、大賞の鈴川絢子賞には同志社小学校3年の広瀬智一さん=埼玉県上尾市=の作品が選ばれた。
朝日新聞千葉版で連載中の「鈴川絢子が行く ちば鉄」は、千葉県習志野市出身で吉本興業の鉄道好きユーチューバー、鈴川さんがJRや私鉄など計32路線が走る「鉄道王国」千葉をめぐり、路線や沿線地域の魅力を発見する企画。コンクールは企画のスピンオフとして、「ちば鉄」第1回で登場した京成電鉄を題材に小学生の作品を募集した。
スカイライナーや運転士、乗客の姿を生き生きと描いた69作品の応募があり、鈴川さんらが審査員を務める選考会を11月に開催。結果、京成電鉄賞は佐倉市立小竹小学校2年の水上俊太郎さん=千葉県佐倉市=、朝日新聞千葉総局長賞は成田市立下総みどり学園5年の加賀琢磨さん=千葉県成田市=に決まった。
表彰式では、京成電鉄の田中亜夫鉄道本部長が「『鉄道愛』『京成愛』にあふれる作品で、みなさんの熱い気持ちを感じ、うれしく思います」とあいさつ。朝日新聞の松田京平千葉総局長が「どの作品も気持ちを込めて描いたことが伝わり、心を打ちました」と話した。
審査員の鈴川さんは「沿線の笑顔あふれる人々やお友達、家族との楽しい思い出、京成電鉄で働く方々のお仕事の様子をじっくりと観察して描かれた作品が多くありました。これからも鉄道とともに、素敵な思い出や希望、目標をもって進んでください」と全体の講評を述べた。
鈴川絢子賞の広瀬さんは、自由な校風にひかれて入学した京都市の同志社小学校に通い、週末は埼玉の実家に戻る生活を送る。電車を見たり乗ったりするのが大好きで、最近は「撮り鉄」としてカメラを手に関西の鉄道もめぐっている。
京成電鉄の車両は3700形のモーター音がお気に入りという。受賞者を代表し、「僕はコロナ禍で鉄道イベントが中止になり、本当に残念でした。大好きな京成電鉄の宗吾車両基地でイベントを楽しめるように願いを込めてこの絵を描きました」と話した。
コンクールは千葉県、千葉県教育委員会、朝日学生新聞社が後援。選考会には、有識者として県教委学習指導課の担当者が審査に加わった。
佳作のみなさん
千葉県習志野市 習志野市立鷺沼小学校1年 内田和弥▽東京都足立区 足立区立千寿小学校1年 林遊真▽千葉県船橋市 船橋市立西海神小学校3年 齊藤海人▽千葉県市川市 市川市立大洲小学校4年 後藤歩▽千葉県船橋市 船橋市立高郷小学校5年 大原実里▽千葉県柏市 千葉県立つくし特別支援学校6年 加藤正成=敬称略