通勤列車のいすで初夢?年越しそばに初詣も 大みそかの「開運号」

河合博司
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 大みそかの夜から元日にかけて運行する「開運号」が、茨城県の関東鉄道常総線(下館―取手)を初めて走る。寝台はロングシート。年越しそばを味わい、初詣をすることもできる。同社は23日午前10時まで、乗客を募っている。

 31日午後10時40分に守谷駅を出発し、北上する。途中駅で年越しそばが振る舞われ、同11時40分には大宝駅に到着。最寄りの大宝八幡宮(下妻市)で初詣もできる。

 新年を迎えた後の午前1時に大宝駅を出発して北端の下館駅を折り返すと、南端の取手駅を目指す。さらに折り返して午前5時に出発地点の守谷駅に戻る。全運行距離は約102キロ。途中何度も停車するので駅のトイレが利用できる。

 同社によると、コロナ禍で乗客減に苦しむ中、社員がアイデアを出し合って決めた。「通勤列車のいすに寝るなんて、考えられない。面白がる人がいるかも」などと議論が盛り上がったという。広報担当者は「今では少なくなった夜行列車昭和レトロの雰囲気のなか、新年を迎えてはいかが」と話している。

 車両はレトロ感を出そうと、今月引退したばかりの旧型車両キハ0形などの3両編成。座席はC寝台(長さ2メートル、料金1万5千円)と、D寝台(同1メートル60センチ、同1万4千円)の2種類だ。

 同社のウェブサイトから申し込む。中学生以上で、中学生の場合は保護者同伴が条件。募集定員は36人で多数の場合は抽選。問い合わせは関東鉄道業務課(029・822・3718)へ。(河合博司)

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